車には様々な税金や維持費がかかりますが、中古車を購入するときには、車両代のほかにいくつかの費用がかかってきます。

中古車の諸費用の内訳は?

知っておきたい中古車を購入の際の諸費用には、法律で定められた費用の「法定費用」と、名義変更などの手続きにかかる「代行費用」の2つがあります。

法定費用とは税金のことで、次にあげる税金や保険があります。

自動車税

自動車税とは、排気量により異なる税金で、自動車税の額は、登録月と排気量から算出されます。

中古車を購入する時に登録する登録月の翌月から3月までの分を一括で支払います。

但し、軽自動車の場合は、登録した月に関係なく、どの月に購入しても10,800円の定額となっています。

自動車重量税

自動車重量税とは、自動車の区分や重量に応じて課税される税金のこと、自家用乗用車の場合は、車の重量の0.5トン毎に課税される税額が増します。

自動車重量税の納付は、車検や構造等変更や新規登録の際に、自動車重量税納付書へ自動車重量税額の相当額の収入印紙を貼って提出することで納税を行いますが、新車の登録から13年以上経った車は自動車税が増税され、増税額は前年度より約5%アップとなります。

税額は、自動車の区分や重量で算出されます。

ちなみに、自動車重量税は2年分を前払いする税金ですから、廃車手続きや解体をした車は、定められた条件を満たしている場合は、申請をすると還付を受けられます。

そのため、今まで乗っていた車を廃車して新たに中古車を購入する人は還付の申請をしてください。

ただ、多くの場合は自動車会社が代行をして還付の手続きをしてくれますが、中には持ち主に還付金が戻るように手続きをせずに、こっそり自分のところに入るようにしてしまう代行業者もあるようですから注意をしてください。

還付される額は、車検の残り期間に相当する税金が戻ってきます。

自賠責保険

自賠責保険はどんな車にも加入が義務付けられている強制保険で、新車・中古車に関係なく、購入した時には自賠責保険に加入しなければなりません。

ただ、この保険は車に対してかけられものですから、中古車を購入した時に車検が残っている場合は、自賠責保険の名義を変更して引き継ぐことが可能ですから、この手続きを行えば、中古車購入時に払わなくても済みます。

リサイクル料金

新車の購入のときは必ずリサイクル料金を払いますが、中古車の購入の場合は、支払いのタイミングによってはリサイクル料金を払うようになります。

リサイクル料金の費用の相場は、普通車の場合は車種ごとに違いますが、およそ1万円~1万8千円程度で、軽自動車の場合は、7,000円~16,000円程度となっています。

自動車リサイクル料金を支払うタイミングは、新車購入時、車検時、自動車を廃車する時となっていて、中古車を購入する時点で車検が残っていればリサイクル料を払わずにすみます。

消費税

消費税は、商品が流通したらそれぞれの段階でかかってきますから、新車・中古車に関係なく、中古車を購入した時には車両代に対して消費税がかかります。

代行費用

中古車を購入すると名義変更などのほか、色々な手続きをしなければなりません。自分で行うこともできますが、かなり面倒なことや陸運局他受け付けるところのほとんどが平日しか受け付けていません。

そのため、ほとんどの人が手続きを代行業者に依頼しますが、代行業者が行ってくれる内容は「車両登録代行」や「車庫証明代行」、「納車費用」そして「洗車費/クリーニング費」などがあり、代行費用の相場は、おおよそ本体価格の10%~20%程度が多いです。

中古車の諸費用ってどれ位かかるの?

購入が決まってから諸費用の金額に驚く人も少なくありません。そのため、予算の全額を中古車代金につぎ込んでしまっては、これからのローンの支払いにも困ることになりかねませんから、中古車購入時にかかる費用も把握して予算を立てることが大切です。

諸費用には、主に「法定費用」と「各種代行手数料」とがあり、法定諸費用は車両総額に含まれていることが多いです。
しかし、下記のような条件で別途費用がかかり、別途費用には次のようなものがあります。

自動車取得税

自動車取得税は、取得金額を算出してから、それに5%をかけることで、自動車取得税の金額が決まります。

購入価格が50万円以下の場合は、自動車取得税はかかりませんが、残存率が50万円を超えていると自動車取得税がかかってきます。

残価率は、新車が100%で、1年で68.1%、3.5年で26.1%、6年で10%など、年数によって定められていて、それによって残価率が算出されます。

気を付けたいのが、経過年数が購入してからの年数ではないことで、1月1日~6月30日までを0.5と計算し、7月1日~12月31までを1年として計算します。

そのため、6月と7月では自動車取得税額大きく違ってきますから、お得に中古車購入するためにはこのことも参考にしてください。

車検に伴う点検整備、検査費用

車検無しと提示されている中古車には、車検に伴う点検整備や検査費用を払わなくてはなりません。

費用は車によって違ってきます、普通に車検を受ける時と同様の金額がかかってきます。

走行保証費用

中古車購入のときの総額表示には必要最低限の費用しか含まれていません。そのため、購入後の走行保証費用は含まれていませんから、別途支払うようになります。

この保証は、1~3年の保証を付加できますが、保証費用は車両の種類や期間によって違ってきますが、国産車の場合でおおよそ1~5万円程度となっています。

外車の場合の保証費用は10万円以上とかなり高く、この保証はあくまでもオプションとして扱われますから、車両代とは別に払うようになります。

ただし、販売店によっては車の代金に保証をセットにした総額を表示しているケースもあり、車両詳細はしっかりとチェックしておいてください。

お店によって諸費用は違うの?

中古車購入時の諸費用は税金と保険料だけですから、お店によって違うことはありませんが、ただ、手続きの代行を依頼した場合の代行料は、お店によって違いがあります。

ただ、手続きの代行費用だけはお店によって違ってきます。

ちなみに、廃車する場合の代行料は、中古車販売店の多くは無料で行ってくれるところが多いのですが、ディーラーの場合は無料では行ってくれません。

理由は、中古車販売店は廃車の手続きも慣れており簡単にやってくれますが、ディーラーの場合は新車を売るのが目的のため、廃車などの手続きは専門ではないので、多くは廃車の代行料を払うようになります。

まとめ

新車の購入と違って購入時のタイミングで諸費用がかなり違ってきますが、購入価格だけを見ていては、後になってこんなはずではなかったと後悔しますから、どんな諸費用がかかるのか、前もって把握しておいてください。

ちなみに、今まで乗っていた車は、ディーラーや中古車販売店に出すよりも車買取に出す方がお得です。

また、車買取では廃車専門の買取店もあり、動かなくなった車でもそれなりの額で買い取ってもらえますし、最悪でも多くの買取店が0円で買い取ってくれます。

買い取ってもらうと廃車にかかる手続きを自分でやらなくてもすむだけでなく、解体費用や、廃車にかかる手続きや費用などを自分で負担しなくてもすみますから、
かなりお得になります。

不動車や事故車、埋没車を抱えている人にとっては嬉しいサービスですが、車買取業者たくさんあり、ネットで検索をするとすぐわかります。