クルマを新車で購入するとなると、軽やコンパクトであっても150万円以上は軽くかかります。
セダンやミニバンであればさらに高い買い物に。
さてそんな高額な費用のかかる新車の購入は、出来る限り値引きし安く乗り越えたいところですね。
本記事では、新車の安い時期、値引き方法、下取り車を高く売る方法などなど、新車購入時の費用負担を減らすコツについて解説していきます。
新車購入の安い時期は?
中古車であれば、その時々で価格相場が目まぐるしく動きますが、新車に関しては時期によってそれほど大きな価格の上下はありません。
とはいえ新車であっても常に一定の価格で販売されているわけではありません。
新車は定価(メーカー小売価格)が基準にはなりますが、その時々の時期によって価格が安くなることがあります。
新車が安くなる時期については、主に次のようなケースがあります。
「決算」前が安くなり買い易い
自動車販売店も企業ですので、決算時期というのがあります。決算時期の目安としては3月の「期末決算」と9月の「中間決算」。
この決算前には、販売店は決算の業績数値を稼ぐため、なんとしても新車を多く売り捌きたい時期です。
「決算セール」も多くの店で行われ、通常よりも大胆な値引きが行われているケースが多いです。
新車のセールスマンも販売数が特に求めらられる時期であるため、値引き交渉にも応じてくれ易い時期とも言えます。
よって、3月、9月の決算前の時期は、新車が安く購入し易い時期となってきます。
ボーナス時期前も狙い目
サラリーマンの夏のボーナスのある7月。年末のボーナスのある12月です。
この時期には、ボーナスによって世間の人々の懐が潤っていますので、販売店側も新車を売り尽くしたい時期になります。
「ボーナスセール」と題して、値引きやさまざまなお得サービスがつくのもこの時期の特徴です。
また車の値引きだけなく、ローン金利の値引きサービスなどを催していることもありますので、7月、12月のボーナス時期も新車が安く購入し易い時期となってきます。
モデルチェンジ前の時期
こちらは全ての新車ではなく、モデルチェンジが迫った車種にのみ該当する話となります。
新車は、次の世代にモデルチェンジが迫ると、旧世代のモデルは大幅に需要が下がってきます。
特にクラウンやBMWなど最新型がステータスになるような車種は尚更です。
よって、販売店側もモデルチェンジが迫ると値下げや値引きに応じてくれ易くなり、以前より安い価格で購入できる機会が増えます。
モデルチェンジには、一部改良しただけの「マイナーチェンジ」と、すべてを一から一新する「フルモデルチェンジ」、大きく2パターンがあります。マイナーチェンジよりもフルモデルチェンジの方が旧世代のモデルの値下がりが大きくなりやすいです。
よって、フルモデルチェンジの情報が公開された後が、新車が安く購入できる時期と言えます。
為替による新車価格の上下
こちらは、おもに海外で生産される外車に該当する話となります。
ドル円レートやユーロ円レートなどの為替レート。
この為替レートの変動により、新車が安く購入できることがあります。
為替レートで、外貨よりも円の価値が高くなった場合。つまり円高になった場合には、円の価値がそれまでに比べ高まっていますので、海外で生産される外車は安く購入できるケースがあります。
たとえば1ドル120円から1ドル100円まで円高が進んだ場合、アメリカ車などが安く購入できます。
逆に為替レートが円安に動くと、外車の価格が以前より高くなってしまうこともあります。
ただし、円高円安になったとしても、価格を変更しないメーカーもありますので、その点は頭に入れて置く必要もあります。
以上のようなケースが、新車が安く買い易い時期の目安となります。
直ぐに新車が必要でない方であれば、こういった時期まで敢えて待ってから購入した方が、費用的にお得なことが多いのです。
新車を値引きするための交渉術とは?
続いて、新車の値引き方法についてです。
クルマの新車は、生活用品や家電など他の製品に対して、価格が極めて高額です。
このため、販売店側も定価からある程度値引きをし、売ってくれることが多いです。
とはいっても、単に「安くしてください!」と言って応じてくれることはなかなかありません。
ではどうやって値引きをすればいいのかについてです。
ここでは新車を値引き方法や交渉術について紹介していきます。
他店の見積もり価格を競合にかける
新車の値引き方法として、最もポピュラーなのは他店の見積もり価格との競合です。
まず、いくつかの店舗を回り、狙っている車種の見積もりをして貰います。
見積もり自体は無料であり、見積もりをしたからといってその車を購入しなければならないわけでもありません。
ですので、まずは気軽にいくつかの店舗を回り見積もりをしてみて下さい。
なお最近はネット上で無料見積もりというのもできます。
店舗に出向くのが面倒であればネットやメールのやり取りで見積もりをして貰うのも手です。
その後、あなたが最終的に購入を予定している店舗に出向き、他店の見積もり額を見せながら交渉していきます。
例としては、最も高い見積もり額を提示した店舗の情報をだし、「〇〇店ではこのクルマを〇〇万円で販売してくれると言っています。
できればその店でなくこちらのお店で購入したいのですが、値引きは可能でしょうか?」といった感じで交渉するのが効果的です。
なお見積もりは、口で言っただけでは信憑性がありませんので、提示された見積もり書類も持って交渉に挑むことがポイントとなります。
オプションを付ける条件で値下げを求める
カーナビ・オーディオ・スポイラー・セキュリティ装置などの「オプション」。
新車販売店の場合、新車本体の価格自体はあまり値引きできなくとも、オプションを付けることでその分を値引きして貰えるケースが多いです。
新車価格+オプション価格の総額から値引きする形ですね。
特にカーナビなどの高額オプションを付けると、販売店側にとっても嬉しいため、値引きに応じてくれるケースが多いです。
例としては、「あまり必要性はないものの、値引きして貰えるのであれば〇〇のオプションも付けたいと思っています。」といった感じで交渉するのが効果的です。
情でうったえ掛ける
最後に、”情”で相手にうったえ掛け、値引きを求めるのも一つの手です。
セールスマンも同じ人間ですので、相手の心を動かせるように交渉をすれば、値引きに応じてくれることがあります。
相手側も定価でそのまま販売できるのは稀と思っていることが多いですので、ある程度であれば言葉で価格を変えることは可能です。
ポイントとしては、購入の壁になっている理由と、それでも買いたい意志を伝えること。
例えば、「給料も少なく、家計的にも厳しいため、このモデルを新車で買うのはかなり辛い状況です。
ただ、とてもよく対応してくれたあなたの店で買いたい。〇〇万円ほど値引き可能であれば購入したいと思っているのですが、値引きできませんでしょうか。」といった感じが効果的です。
このように壁になっている理由を伝え、それでもこの店で買いたいと情に訴えかけてみるのも手です。あまりに無謀な値下げでなければ、セールスマンによっては応じてくれることもあります。
新車を値引きしたい場合は、まずは以上のようなことを頭に入れつつ、交渉を試みてみることをおすすめします。
新車購入時の下取り車をどこよりも高く売る方法とは?
新車を購入する上で、費用の足しとできるのが「下取り車」。
今乗っているクルマを下取りとして買い取って貰った上で新車を購入する形であれば、その分の費用が浮きます。
さてこの下取り車にも相場がありますが、こちらも交渉次第でより高く買い取って貰えることがあります。
他店の下取り価格を競合に掛ける
下取りにおいても、他店との下取り価格を競合に掛ける方法が使えます。
下取りの見積もりも無料で行ってくれますので、まずはいくつかの店舗で下取り見積もりをしてもらい、その情報を比較とし交渉していきます。
例えば、「〇〇店でも下取りしてくれるようで、下取り価格は○○万円でした。
できればこちらの店で下取りしてもらいたいのですが、もう少し高く下取りして貰えませんでしょうか。」といった感じで交渉するのが効果的です。
この場合も、最も高い下取り価格を提示した店の情報を引き合いに交渉していくのがポイントです。
下取り車の魅力を説く
走行距離・オプション装備・修復歴などは、販売店のプロの目からみれば直ぐにわかることですので、その部分の魅力を伝えてもあまり意味はありません。
一方で、実際に使用してきたあなたにしかわからないその車の魅力・セールスポイントを伝えれば、下取り車が評価され、より高く買い取って貰えることがあります。
例えば、
- 普段の街乗りでしか使っておらず、負担のかかる運転はしていない
- 妻や高齢の両親が使っていた程度で、負担のかかる運転はしていない
- メンテナンスは欠かさず行っており、丁寧に利用してきた
- タバコは自身はもちろん、身内や知人を乗せた時であっても一切車内で吸っていない
など
こういった目に見えない魅力を伝えると、その下取り車がいずれ中古車市場に流れた際のセールスポイントにもなりますので、より良い条件で買い取って貰えるケースがあります。
以上が、新車を安く購入するためのコツとなります。
新車は数百万円する高い買い物となりますので、たとえ購入できる資金があったのしても、より安く購入することに越したことはありません。
また元々定価が高いだけに、時期を見定め上手く交渉すれば、数十万円もの値引きができることもあります。
満足いく値下げをするためにも下準備が大切になってきますので、万全の準備をした上で交渉にいどんでみてはいかがでしょうか。